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配管シール剤のことで偉そうに含蓄をたれる [便利そうな商売道具]

 数日前にFMIのお仕事でスチームコンベクションオーブンの搬入工事があった。

 イタリア製,近年では台数ベースでトップの販売台数を誇るウノックスのオーブンである。

http://www.fmi.co.jp/products/unox_xv_e/xv305.html

 フルグラスパネルのドアは実にかっこいい。ドアに埋め込まれたタッチパネルの操作箇所は自照式でこれまた実にスタイリッシュである。こういうセンスは日本の製品にはないものだ。
 工事は全くの新設ではなくリプレースである。撤去することになった機体はコンボスターの製品で,機器としてはこちらの方が優れていると思うがライトユーザーにとってはウノックスで充分という選択肢はわかる。

 本題の話として,接続工事の最中に給水配管をいじる場面があり,一緒に入った協力会社の方に俺が普段使っている配管のシール剤を渡したところやけに関心を持たれている風だったのでいい気になった俺は貧乏業者のくせに太っ腹なところを見せようとつまらん見栄を張ってその使いかけのシール剤を差し上げた。

 近年は何によらず内部配管が入り組んでいてねじ込み部分を一旦外すはいいが組み直す段になって周辺が窮屈なためシールテープを巻けないケースが多いのでシール剤に頼る場面が増えた。
 更に言えば俺の場合は蒸気配管をいじるケースが結構あるが昔ながらのコンパウンドをシール剤に使われていると配管の分解に大いに難儀する。分解を諦めてセーバーソーで配管をぶった切らなければならない場面もあるほどで、そういう場所で配管の組み直しをするときには後のことを考えてシリコン系のシール剤を使う。また,蒸気の場合配管接続はフランジであることが多く,フランジパッキンはボルトの締め付けが片締め気味だと漏れがなかなか止まらないのでシール剤の活用は必須と言っていい。

 FMIの協力会社の方に進呈したのは俺が昨年あたりから使い始めている山王工業(株)のヘルメチックという製品だ。

山王工業のURL: http://www.sannous.co.jp/hermetop.htm
nof3top.jpg


主なスペックは以下の通り
鉄管の場合耐熱温度200℃
ステンレス管の場合耐熱温度150℃
耐圧は5.0MPa
使用可能な流体は水や蒸気に加えて不凍液やガスもOKとある。ガスについては都市ガスは全てOKだがプロパンについてのコメントはないのが心配だが実際に使ってみると今までのところ特に不具合はない。要するに,厨房屋が接する流体としては冷媒以外は全部これ一本で間に合うので大変重宝している。

 それまで俺が常用していたのはスリーボンドの1211というシール剤で、20年近く前に某国立病院のボイラー技士長に薦められて使い始めるようになった。 
 
スリーボンド(ThreeBond) 液状ガスケット 100g TB1212 STRAIGHT/36-5011

スリーボンド(ThreeBond) 液状ガスケット 100g TB1212 STRAIGHT/36-5011

  • 出版社/メーカー: ThreeBond (スリーボンド)
  • メディア: その他



 水回りと蒸気配管でよく使っており、大変重宝していたが一昨年あたりに生産終了となり,問屋に頼んで流通在庫を探してもらっては仕入れていたがいよいよもって調達が出来なくなったので昨年あたりから冒頭書いた山王工業のヘルメチックに切り替えることにした。だから上に示したAmazon.co.jpのリンク先にある姉妹商品の1222も含めて現在は手に入らない。

 怪我の功名というか,ビスの弛み止めを発注したつもりが誤って配管のシール剤を手配してしまい,仕入れの値段にぶったまげて返品しようとしたがそれは出来ず仕方なしに使い始めるようになったのがこれ。



 ”なんて高いシール剤だ,こりゃあ得意先にも補助材料費の請求をきっちりしなくちゃならないなあ”とブツブツ言いながら使い始めたがチューブがでかく,ツールバッグに入れて持ち歩くにも邪魔臭いので持て余していたところ,仕事仲間の設備屋さんがあるときこれを見て『さすが,わかってるねえ』と、褒めてくれた。
 俺は知識がなく,そんなに上等な部材を使っているという意識がなかったのだが彼に言わせるとシール剤の最終兵器がこれであり,ロックタイト565で漏れが止まらなかったら諦めて配管の切り出しからやり直せというくらいの効能があるのだそうだ。
 他社製品との決定的な違いは成分中にテフロンが含まれているのでシールテープとの馴染みが良く,シーリングする効果の持続性も高いとのことで、件の設備屋さんは水回りと蒸気に関してはずっとこれ以外のシール剤を使っていないという。そういう刷り込みがある心理状態で使い始めてみると確かに他の製品に比べて甘めの締め込みでもきっちりシールされるので配管いじりの疲労度までもがだいぶ軽減される気がする。
 携帯性に優れた小型のチューブもあるらしいが高額なのとガス配管での使用についてメーカーサイドからのアナウンスはないのでこれ一本で使用は見送ることになりそうだ。
 高価なシール剤なので勿体なくてなかなか使わず,なかなか減らないのでいつまで経っても車の荷台に放り込まれたままでこれは俺のしみったれたケチ臭い性根を良く表している。そんな風に長期間放置しているうちに固まってしまいある日たまに使おうとしたらNGだった、なんていう場面が大いにあり得るなw

 追記みたいなこととして,シールテープのことを書いておきたい。
結論を先に書く。商売人が使う材料としてはスリーボンドのシールテープ以外は全部使い物にならない。これは決して俺の主観だけではない。俺の知る範囲では配管作業を生業とする人達全てが同じことを言う。他のメーカーはちょっとテンションをかけるだけですぐに千切れたり,逆に千切ろうとしても切れずにベロベロとだらしなく伸び続けたりするので大変使いづらい。製品によってはテープ幅の中途半端なところで裂けたりもする。
 厨房関係の修理屋は必ずシールテープを携行しているのでその人物がどんなシールテープを使っているかで経験や腕前はある程度推し量ることが出来る。見分けかたは簡単で,スリーボンドのシールテープはリールの色が黒く、それ以外の色はない。それ以外のメーカーは逆に緑だったり赤だったり色々な色があるが黒はない。黒はスリーボンドだけの色だ。
 スリーボンド以外のシールテープを使うということは自覚の有無にかかわらず粗悪品を使っていると決めつけて良い。更に言えば液状のシール剤はシールテープの補完物として使われることは多いので,粗悪なシールテープのみで処理を行い,シール剤を使っていなければその修理屋はかなりいい加減な奴だと俺は決めつけることにしており,この見立てはこれまで一度も外れたことはない。
3bond-3bt15m.jpg



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007

良い物は高い!は当たり前かもしれませんが、、、

・ステンコロリン・の記事を拝見し早速購入し使いましたが、流石に良く穴が空きます!!
切り先の寿命が長くなり結局お得なんですね、。

知らぬ間に替わっていた洗剤メーカーの製品で食洗機のトラブル頻発の前職場で、「安くて良い物は資本主義社会において存在しない!」と散々言ったのに、洗剤業者KからBマネーを受け取ってた部長は小生の潰しに掛かりました、、、
また勝手に空調メンテ契約先を替えて、そちらからも同様の悪事を働きました、、、そのD社は小生が独立後に、県庁職員との大きな贈収曖事件が発覚倒し倒産しました。
D社の社長はベンツを乗り廻し、フェラガモの皮靴を履いたスカシタ奴で挨拶もろくに出来ないオジサンでしたが、、、

コンプライアンス不在の前会社は未だ、そのアホ野郎と共に存在しています。
by 007 (2013-03-22 18:50) 

HarryTuttle

007様、いつもコメントありがとうございます。
 ステンコロリンは使われてみましたか?
以前の記事で書きましたがチタンコーティングの高価な錐先が不要になった点で私としては大助かりでした。

 しょうもない会社は世の中に星の数ほどあるわけで、私の生息する業界などは丸ごとそんな感じです。丸ごとパーになって最初からやり直せればいいのにといつも思いますが、しょうもないものはしぶといものでもありますから、係争中のクソ同級生もそんな人物ですし。


by HarryTuttle (2013-04-05 01:41) 

小山田

はじめまして。
昨日までお風呂のシャワー水栓付けかえで水漏れが止まらず、シールテープの巻き方を変えて挑戦し直しを5回やってもだめで困っていたのですが、こちらの記事を読んでスリーボンドのシールテープを試したところ、ピタッと止まりました。
ねじこむときの手応えから違いは歴然でした。
大変助かりました。
ありがとうございます。
by 小山田 (2014-11-21 15:29) 

HarryTuttle

小山田様,コメント有り難う御座います。
 このブログは貧乏自営業者の日常雑感の垂れ流しのような性格付けだと開設以来考えており,記事が誰かのお役に立つとは予想していなかったので私は単純に嬉しい気分です。
by HarryTuttle (2014-11-29 13:45) 

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